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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送ようこそT-roomへ - 2021-09-29_台湾の名字について

  • 29 September, 2021

 先週の9月19日、日本は「苗字の日」でした。これは明治政府が1870年、明治3年に、国民に名字を名乗ることを求める「平民苗字許可令」が定められたことを記念したものです。ちなみに、日本の苗字トップ3は、1位が佐藤さんでおよそ186万2000人、2位が鈴木さんがおよそ179万1000人、3位が高橋さんで、およそ140万5000人ということです。

 本日の「ようこそT-ROOMへ」では、内政部が2018年6月に発表した「全国姓名統計分析」をもとに、台湾の苗字における様々な豆知識をご紹介したいと思います。

 日本の苗字の数はおよそ30万種類あると言われていますが、台湾はどれくらいあると思われますか。内政部の統計によりますと、2018年6月30日の時点で、台湾の苗字の数は1832でした。

日本に比べると遥かに少ないですね。

 台湾では、夫婦は結婚したあとも、姓は基本的にそのままです。そして、子供が生まれると、一般的には子供は父親の姓を名乗ります。統計によりますと、台湾全域で父親の姓を名乗っている人は全体の95.82%と大部分を占め、母親の姓を名乗っている人は2.32%でした。

 では、1832ある姓の中から、台湾における苗字トップ3をご紹介しましょう。最も多い苗字は、陳列の陳とかく「陳」さんで、262万7995人でした。中華民国台湾総人口に占める割合は、実に一割を越える11.15%となっています。台湾の人口は日本の6分の1ほどですが、陳さんの数は、日本で最も多い佐藤さんの1.5倍以上いるということになります。そして、2位ははやしと書く「林」で196万443人、全体の8.32%となりました。つまり、陳さんと林さんでおよそ5分の1近く占めていることになります。台湾では、世の中には陳さんと林さんばかりで有ることを、「陳林滿天下」、陳、林、そして満たす、天下と書き「陳林滿天下」と表現します。

 なお、中華民国台湾には、日本の都道府県における県及び市が全部で22ありますが、離島も含めた22の県市のうち、陳さんが最も多かった県は20県、林さんが最も多かったのは北東部の宜蘭県と、中部の雲林県の2県のみでした。

 3位以下もご紹介しましょう。3位は黄色のきと書く「黄」さんで、142万6788人、4位は出張のちょうと書く「張」さんで124万2595人、5位はすももの「李」さんで120万8829人、ここまでが100万人超えとなっています。

 さらに6位は王様の「王」さんで、96万7622人、7位はくれと書く「呉」さんで95万2464人、8位は劉備の「劉」と書く、「劉」さんで74万3179人、9位は蔡英文・総統の「蔡」さんで68万6717人、10位は、楊貴妃の「よう」さんで、62万6244人でした。

 ちなみに、3位の「黄」さんの「黄」の字、黄色のきという字ですが、台湾で一般的に使われている漢字は繁体字、正体字である為、日本で使われている「黄」の字とは少し異なります。具体的には、「黄」という字の上半分は、廿日市市の「はつか」という字と、漢数字の「一」を上下に並べた形となっています。先程ご紹介した142万6788人の「黄」さんは、この字の方の「黄」さんの数です。台湾には、日本の漢字と同じ字を書く「黄」さんもおり、こちらも3万5905人おり、全体の78位でした。

 そして、このトップ10の苗字で、台湾の人口全体の52.78%を占めます。つまり、台湾では、5人に1人が陳さんか林さん、そして2人に一人が、今ご紹介したトップ10の苗字のいずれか、なんですね。

 1832ある姓のうち、一文字の姓は1722、人数は2345万3930人で、全体の99.87%、一方で、二文字の姓は110、人数は2万7518人で、全体の0.12%でした。これ以外に、台湾原住民族の伝統的な姓を名乗っている人、外国からの帰化者などで、音訳の名前を名乗っている人たちもいます。

 二文字の姓にはどのような姓があるのでしょうか。台湾におけるトップ3は、1位が「張簡」、出張の「ちょう」に、簡単の「かん」と書く「ちょうかん」で9059人、2位はオーヤンフィーフィーさんでおなじみ、欧州のおう、太陽のようと書く「欧陽」で7860人、3位は范文雀さんの「はん」に、しょうがの「が」と書く「范姜(はんきょう)」で4300人でした。

 台湾に27万人あまりいる台湾原住民族の人たちは、戦後、国民政府が台湾にやってきてから、漢民族の姓を名乗るようになりました。トップ10の姓の順位、顔ぶれは、台湾全体の順位と少し異なっています。最も多いのは林さんで、5万8662人、人口比では10.43%、2位は陳さんで、5万4857人、人口比で9.75%でした。3位以降は、黄色の「こう」、出張の「張」、すももの「李」、王様の「王」が続いたあと、7位に高いと書く「高」、8位に、さんずいに順番の番と書く「潘(はん)」、9位にくれと書く「呉」、そして10位に楊貴妃の「よう」が入りました。

 1832ある姓の中では珍しい姓もあります。最も少ない姓は台湾全域で1人しかおらず、こうした姓は265あり、全体の14.47%を占めています。そして、台湾全域で10人以下という珍しい姓は全部で762もあり、全体の41.59%を占めています。

 ちなみに「東、西、南、北」、「春、夏、秋、冬」、「甲、乙、丙、丁」、「年、月、日」、「大、中、小」さんはそれぞれいます。このうち「甲、乙、丙、丁」の「へい」さんは、台湾で1人しかいない、特に珍しい苗字となっています。私はまだ会ったことはありませんが、神様の神と書く「神」さん、愛情の愛と書く「愛」さん、美しいと書く「美」さんなどもいます。こうした珍しい苗字は概ね、戦後、国民政府と共に中国大陸から台湾にやってきた人たち並びにその子孫、そして台湾原住民族の人が多いようです。

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