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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送GO GO台湾 - 2021-06-26_台湾の観光ダムスポット(北部)

  • 26 June, 2021
GO GO台湾
日月潭の水位の指標として親しまれている「九蛙疊像」。21日午前の時点でカエルも4匹目まで水に浸かりましたが、そこからさらに雨で水が溜まり、週末にはカエルはあと一番上と2番目が半分隠れるくらいにまで水位が回復した。(写真:日月潭國家風景區管理處提供/CNA)

トーク①:日月潭≫

昨年末から記録的な大渇水に見舞われていた台湾ですが、6月の半ばに入ってから遅めの梅雨がやってきて、ようやく台湾全土が潤ってきました。

台北でもかなりまとまった雨が降る日が多くあって、ここじゃなくてダムの方に降ってくれればいいのにね。と話していたのですが、しっかり山の方でも降ってくれたようです。

台湾の水がめの水量バロメーターの一つとしておなじみの台湾中部・南投県の日月潭(サンムーンレイク)にある「九蛙疊像(9匹のカエルのオブジェ)」。

前にこの番組でもご紹介したことがありますが覚えていますか?「親ガエルの上に子ガエル、子ガエルの上に孫ガエル…」といった感じで、蛙が9匹積み重なっているオブジェのことで、ダム湖の水が豊富にあると隠れてしまうんですが、水位が下がると上から1匹ずつが姿を現し、水位の指標として台湾の人たちに親しまれています。

この9匹の蛙たちの何匹目が頭を出しているかで日月潭の水位がわかるようになっていて、一番上の蛙の頭すれすれまで水があれば水位は748.48m、一番下の蛙の頭が出ていたら水位は745.90mなんです。

その蛙たち、最近までは9匹全部が姿を見せていただけでなく、その周辺もカラカラになっていたんですが、もう蛙はあと一番上の1匹とその下の2匹目が半分見えるだけに。貯水率97%とほぼ満水状態に回復しました。

これにはネットでも「下の方の蛙も『やっと水に浸かれた』って言ってるよ」とか、「蛙さん、バイバイ」と、喜びのメッセージが寄せられていました。

ちなみに、この「九蛙疊像」は、1999年に南投県風景区管理所から委託を受けて「水蛙頭自然步道」を設計した会社の呂兆良氏がデザインし、日月潭エリアで有名な芸術家である沈政瑩氏が作ったもので、計画では歩道の終点の水面にあたるところに設置して、「水蛙頭」という地名を更に印象付けようとしていたそうです。

その「水蛙頭自然步道」は現在改修工事中で、予定では間もなく6月29日に工事が完了する予定で、これまでよりも更に近い距離でこの「九蛙疊像」を見ることができるようになるそうです。

皆さんも旅行が解禁になりましたらぜひ足を運んでみてくださいね。

日月潭の「九蛙疊像」までのアクセスは、台湾新幹線こと台湾高速鉄道で「台中」駅まで行き、5番出口から出てバス乗り場へ。南投客運の6670番のバスに乗って「日月潭」バス停下車。そこから南投客運の6669番のバスに乗り換えて「水蛙頭步道」バス停下車です。

なお、「九蛙疊像」は水位の目安となっていますが、日月潭の水は水力発電などに使われるため、1日で水位の差が1~2m出ることもあって、時間帯によっても水面に現れているカエルの数が違ったりするそうですよ。

トーク②:石門水庫≫

昨年(2020年)末から続いた渇水はかなり深刻だったため、春ごろから台湾のニュースでは各地のダムの貯水率が頻繁に報道されていたので、台湾のニュースを見ていたという方は、様々なダムの名前を目にしたり、耳にしたりしたのではないでしょうか。それらのダムの中には、観光スポットとして人気のダムもあります。

“北部の水がめ”と呼ばれているのが、台湾北部・桃園にある「石門水庫」。

大漢溪という川の中流に位置していて、桃園市の大溪区と龍潭区、復興区、新竹県の關西鎮の間に跨っています。渓流の河口にある二つの峰がまるで石の門のように見えることから「石門水庫」と名付けられたそうです。

ここは台湾北部の最も重要なダムの一つとされていて、集水面積およそ8平方キロメートル、総容量およそ3億1000万立方メートルと大きなダムです。灌漑や発電、給水、洪水対策といった多くの目的を果たしている他、ダム周辺は山の色など四季の変化を楽しめることから一年を通して人気の観光スポットでもあります。

この「石門水庫」の楽しみ方といえば、「ダムの堤頂散歩」、「遊歩道散策」、「魚料理」、そして「船」!

まずはせっかくダムに来たのであれば、ダムの迫力を近くで感じたいですよね。

景観台からその姿を眺められますが、放流を行っていないときは、放流ゲートを真上から、また真下から眺めることができます。

まるでスキーのジャンプ台のような形をしているので、実際、放流される際には、ジャンプ台でいう踏切りにあたる位置で水が跳ね上がって、豪快な放流になる事でも有名ですよ。

この“ダムの堤頂”の道を渡ると「嵩台」という「石門水庫」で一番高いスポットがあります。

ここから通ってきた“ダムの堤頂”の道を見ると、ダムと調整池の間に緩く道が“逆Sの字”を描いていて、右側には深い緑の木々と豊富に水が溜まったダム、左側はぐっと下がったところに調整池…と、ダムの姿を俯瞰して見ることができます。もし放流が行われるタイミングでしたら、穏やかなダム側と、激しく水が流れ出す池側との、「静」と「動」の両方の姿を見ることができるので、人気のフォトスポットになっていますよ。

次に、ダムの周辺は遊歩道が整備されているのでゆっくりお散歩をするのもおススメです。春の桜の時期は溪州公園周辺が人気のスポットですし、秋の紅葉の季節は楓林步道が人気のスポットです。

また、3月から4月にかけては、油桐花(アブラギリの花)のように樹に白い花がこんもりと咲くヒトツバダゴも見ごろとなりますし、この他にも季節によって様々な花が咲いて、色々な姿を見せてくれますよ。

更には、「魚料理」も楽しみの一つ!この「石門水庫」周辺はダムでとれた魚料理を出すお店が何軒か並んでいます。ダム歩きを楽しんだらぜひダムのお魚でお腹を満たしてくださいね。お魚は淡白な白身の魚を使ったメニューが色々とありますよ。

そして最後に「船」!

これは何かというと、遊覧船でのダムツアーが楽しめます。

ダムの大壩ふ頭から龍珠湾までを往復するおよそ50分のコースと、大壩ふ頭から龍珠湾、石秀湾、そして薑母島まで行って、島をちょっと散策して戻って来るおよそ2時間のコースの2つがあります。

この一帯は、緑も豊富で大漢溪流域の特有の地質や地形などが見られるので、ゆっくりとダム周辺の自然を見たいという方は大壩ふ頭からの船のツアーがおススメです。

薑母島は、2008年に放送された台湾の人気ドラマ「命中注定我愛你(邦題:ハートに命中!100%)」のロケを行ったスポットで、島に上陸すると「許願橋」や、「許願池」といった観光スポットもありますし、百年鎮座する「土地神様」もいます。また、流木で作ったお土産物や、ちょっとした食べ物を売っているお店もありますよ。ダムの入り口付近とはまたちょっと違った雰囲気を楽しめます。

この「ダム湖遊覧ツアー」、龍珠湾までの往復コースは1人台湾元で200元(日本円およそ790円)、薑母島まで行くコースは1人400元(およそ1,600円)となっています。

「石門水庫」までのアクセスは、在来線台湾鉄道「中壢火車站」下車、桃園客運というバス会社の中壢ターミナルから「台灣好行(台湾トリップ)」の503番「石門水庫線」に乗って、「石門水庫」バス停下車です。ただ、このバスは休日しか運行していませんので、休日に合わせて行くことをおススメします。

ちなみに、「石門水庫」の「ダム湖遊覧ツアー」は、もう1か所別の場所、阿姆坪ふ頭から出るツアーもありますよ。

ただ、「石門水庫」は大きなダムなので、阿姆坪ふ頭は「石門水庫」の放流スポットからはかなり離れているので、放流スポットと併せて「ダム湖遊覧ツアー」に参加するなら大壩ふ頭からがおススメです。

でも、阿姆坪ふ頭は、こちらも休日のみの運行となりますが、在来線台湾鉄道の桃園駅裏の桃園客運バスの桃園バスターミナルから出ている「台灣好行(台湾トリップ)」の502番が昨年(2020年)から通るようになりましたので、また違ったルートで「石門水庫」を楽しむプランとして覚えておいてくださいね。

トーク③:翡翠水庫≫

そしてもう1か所、北部の人気の高いダムといえば、新北市の新店エリアにある「翡翠水庫」。

ここは1987年に完成した、生活用水と洪水防止、発電などの機能を兼ね備えたダムで、集水面積は303平方キロメートル、総容量4億600万立法メートルで、台湾で2番目に大きいダムです。台北市や新北市など都市部の水がめとなっています。アーチ形のコンクリートダムで、その形と、エメラルドグリーンの水が美しいダムです。

この「翡翠水庫」周辺には豊富な生態系があって、毎年3月になると、中でも珍しい台湾特有種の“烏來ツツジ”がたくさん咲き、周囲を華やかに彩ります。

この“烏來ツツジ”、台湾北部の北勢溪という川の上流といったごく一部の地域にしか咲いていない貴重な品種のツツジだったのですが、ダムの建設によって生育地が水に沈んでしまい、野生では絶滅してしまったそうです。しかし、現在は人工的に植えられ、毎年きれいな姿を見せてくれています。

また、動物では、「タイワンザル」や、「ヤマムスメ」、そしてダムの近くで発見された「翡翠カジカガエル」などがいますよ。

その豊富な生態系をはじめ、水源の保護やダムの建設などを紹介した水資源生態教育館があって、親子で楽しめるスポットとなっています。

なお、この「翡翠水庫」は台湾で唯一「都市計画法」に基づいて、水源特定地域に指定されているダムで、周辺は厳しく制限されていて、開発もできませんし、露店もありません。観光客も事前に申請をしないと訪れることもできません。しかも人数制限もあります。そうやって良い土壌と水を保っています。

現在は、新型コロナの影響により、申請を受け付けていませんが、「大臺北水源故鄉巡禮」と題して「翡翠水庫」とその周辺環境を楽しむツアーをやっています。申請のページも、解説も中国語のみですが、興味のある方はぜひ、コロナが明けたら申し込んでみてくださいね。

「翡翠水庫」までのアクセスは、台北新交通システムMRT(台北メトロ)グリーンラインの南の終着駅「新店」駅下車。そこから849番の「烏來」行きのバスに乗って、「翡翠水庫」バス停下車すぐです。

ようやく潤ってきた台湾のダム。新型コロナが明けたら巡ってみてくださいね。

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