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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送GO GO台湾 - 2021-03-06_台湾の東西南北端っこの灯台巡り

  • 06 March, 2021
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台湾最南端・鵝鑾鼻灯台がある墾丁国家公園は今年(2021年)、試験的に自転車を伴っての入園を開放している。サイクリストたちが愛車とともに鵝鑾鼻灯台まで行くことができる。(写真:観光局提供)
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台湾本島最北端の灯台・富貴角灯台は、夕陽スポットとしても人気。中でも毎年7月~8月ごろの20日ほど、大きな夕陽がちょうど灯台に重なるように沈んでいく”マンハッタンハンジ”ならぬ”灯台ヘンジ(?)”が楽しめる。(写真:航港局提供)

トーク①:台湾最南端「鵝鑾鼻灯台」≫

台湾では2019年に「小鎮漫遊年(スモールタウントラベルイヤー)」と題して30の台湾の伝統的な小さな町と、10の台湾の二番目に大きいエスニックグループ客家の村を選出したのを始まりに、2020年には「2020脊梁山脈旅遊年(脊梁山脈トラベルイヤー)」と題し、山間部の20の町を含む30の伝統的な小さな町を選出して観光を盛り上げてきました。

そして今年(2021年)は、「自行車旅遊年(サイクリング・トラベル・イヤー)」と題して、自転車での台湾の旅もアピールしています。

台湾では2015年に台湾本島をぐるっと一周できるサイクリングロード「環島1號線」が開通後、台湾を自転車で巡るサイクリストが世界中から増えています。

今は新型コロナの影響で海外から来ることはできませんが、台湾人の間でも自転車で台湾を1周するのは人気の旅行の一つです。

その「2021自行車旅遊年」に合わせて、台湾最南端・屏東県にある墾丁国家公園では、2月1日から12月31日まで、試験的にサイクリング愛好家にも入園を開放しています。

これまでこの墾丁国家公園は自転車の入園を禁止していたので、台湾最南端に位置する灯台「鵝鑾鼻灯台」まで自転車で行くことができませんでした。ですが、自転車でも墾丁国家公園に入れるようになったことで、愛車とともに「鵝鑾鼻灯台」まで行くことができるようになりました。

この「鵝鑾鼻灯台」は、1881年に建てられた台湾本島最南端に位置する灯台で、真っ白な鉄製の円柱の塔です。真っ白なその姿は、特にお天気のいい日には青空と、周辺の南国の緑と、その先に広がる青い海にとても映え人気のフォトスポットとなっています。

その一方で、この「鵝鑾鼻灯台」は要塞の形をしていて、壁には射撃用の穴があけられ、周囲には敵の銃砲撃から身を守るために掘られた溝である「塹壕」があって、台湾で唯一の“武装灯台”となっています。

1962年に改築された際に、ライトを国内で最強の光力の回転式レンズ電灯に交換し、国内で最も遠くまで光が届く灯台となり、「東アジアの光」との評価も得ている灯台です。

そんな「鵝鑾鼻灯台」は、一般に開放されている台湾の灯台の中で訪れる人が最も多い人気のスポットです。そこまで愛車とともに入れるようになったので、サイクリストたちは喜んでいるでしょうね~。

しかも今回、灯台などを管理する交通部航港局も灯台エリア内に自転車を止められる駐輪スタンドを設置して、サイクリストたちが愛車と共に訪れる準備を整えています。ただ、墾丁国家公園管理処の規定に従い、公園内では自転車は押して指定の歩道を歩くようにとされています。

これから一足先に台湾内のサイクリストたちがこの「鵝鑾鼻灯台」を目指して集まりそうですし、もしこの試験で大きな問題がなければ、今後、また旅行が解禁になった際には、海外からもたくさんのサイクリストたちに来てもらえるように更にアピールしていくと思います。

サイクリストの皆さん、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

台湾本島最南端にある「鵝鑾鼻灯台」までのアクセスは、自転車で行く場合は、国道3号線から、屏東県南洲郷の南州交流道(南州インターチェンジ)から県道187乙線を通って“台1線”をずーっと南下します。そしてそのまま“台26線”を道に沿ってずーーーっと南下していくと、「鵝鑾鼻灯台」のある「鵝鑾鼻公園」に着きます。

もちろん、サイクリストの方だけでなく、皆さんにおススメのスポットです。

公共の交通機関を利用する場合は、台湾新幹線こと台湾高速鉄道の左營駅から、もしくは在来線台湾鉄道の高雄駅から9188番の「鵝鑾鼻」行きバスに乗って「鵝鑾鼻」バス停下車です。

トーク②:台湾最北端「富貴角灯台」&台湾最東端「三貂角灯台」≫

台湾本島最南端の灯台に行ったら、最北端、最西端、最東端の灯台も気になりませんか?ぜひ全部制覇してみてください。

まずは台北から一番近く、行きやすい台湾最北端の灯台。台湾本島最北端の灯台は、新北市の石門区にある「富貴角灯台」。

ここは、1897年に完成した灯台で、日本人が台湾に建てた2番目の灯台です。台湾と日本の間の海底ケーブルや航路設備を目的に建てられました。元々は「富“貴”角」という字ではなく「富“基”角」という字を書いていたそうです。

元は八角形の鉄製の灯台だったのですが、第二次世界大戦の際に大きく損傷し、1962年に八角形の“コンクリートの”灯台に生まれ変わりました。この「富貴角灯台」の特徴は、白黒のボーダー模様。まるで灯台がオシャレなマリンルックのボーダーシャツを着ているかのようでちょっと可愛らしいイメージの灯台です。

この場所は、特殊な地理的環境と気候から、秋冬にはよく濃霧がかかるため、塔内には「霧笛」が設置されています。

ボーダー柄も、霧笛もここの特徴ですが、一番のおススメは夕陽!

毎年限定20日ほど、大きな夕陽の太陽がちょうど灯台ときれいに重なるように沈むという“マンハッタンヘンジ”ならぬ「灯台ヘンジ?」が見られます。

毎年大体7月から8月頃が最もきれいにみられる時期だそうですので、そのころに合わせて訪れてみるものいいですね。

「富貴角灯台」までのアクセスは、台北から、士林、關渡、竹圍、紅樹林を通り抜けて、省道2線を北上したら石門に到着します。

公共の交通機関を利用する場合は、台北新交通システムMRT(台北メトロ)レッドラインで北の端、「淡水」駅下車。そこから862、863、877のバスか、台灣好行(台湾トリップ)バスの皇冠北海岸線に乗って、「富貴角燈塔」バス停下車です。

次に、台湾本島の東端の灯台はどこだと思いますか?やっぱり地名のイメージから台東?…いえいえ違います。台湾はサツマイモをちょっと右に傾けたような形をしているので、台湾最東端の灯台は、台湾北東部・新北市の貢寮エリアにある「三貂角灯台」。

ここは、1626年にスペインの無敵艦隊が“フォルモサ”、つまりこの台湾を発見した際に、その美しい島の風景を見て、故郷の聖地「サンディエゴ」のようだとして「サンディエゴ」と呼んだことから、その音を台湾語の音になぞらえて「三貂角」と呼ばれるようになったそうです。

そんな場所に建てられた「三貂角灯台」は、1935年に完成。コンクリート造りの白い灯台で、太平洋を通る多くの船の重要な指標となっています。

また、灯台の周りも整備されていて、ちょっとかわいいオブジェがあり、フォトスポットとしても人気の場所です。

なお、この灯台は中に展示室があって、中に入ることができます。台湾の灯台に関する資料や写真が展示されています。なんでも、台湾の北西部を走る台2線/北部濱海公路が開通してから、この「三貂角灯台」には多くの観光客が殺到し、1992年から地元の要請を受け、灯台を参観できるように一般に開放しました。台湾で最初に一般に開放された灯台なんだそうですよ。この「三貂角灯台」を訪れた際には、中にも入ってみてくださいね。

「三貂角灯台」までのアクセスは、自転車で行く場合は、国道1号線を東へ。八堵ジャンクションで下り、省道62線へ。そして省道2号線にあたったらその道をずっと東に向かって走っていくと着きます。

公共交通機関を利用の場合は、台北駅の東口出て目の前にある國光客運の1811番か1812番に乗って「馬崗」バス停下車、そこから1kmほど歩きます。

なお、「三貂角灯台」は月曜日は中を開放していませんので気を付けてくださいね。

トーク③:台湾最西端「國聖港灯台」≫

そして、東西南北端っこ最後にご紹介する、台湾本島最西端にある灯台は、台南市の七股エリアにある「國聖港」。

この灯台は、“灯台”というよりも“鉄塔”のような建物。方錐形の鉄塔の上にライトが載っているというような形の灯台です。しかもよく見ると、鉄塔が白と黒のボーダー柄になっています。鉄塔なので、最北端の灯台「富貴角灯台」のようにボーダー柄がはっきりとはしていないのですが、少し離れたところから見るとボーダー柄になっているのがわかります。

元々の「國聖港」は1957年に建てられたのですが、台風の襲撃を受け、また海の潮による浸食から灯台が立っていた砂場が失われ、灯台全体が海に陥ってしまい、さらには1969年に発生し、台湾南部や中国大陸の広東省などに大きな被害をもたらしたスーパー台風「ヴィオラ」によって灯台は倒れてしまい使用できなくなりました。そこで同年に近くの頂頭額沙洲に新しい灯台が建てられ、光を放っています。

ちなみに砂丘(砂場)に立っているため、雲嘉南濱海國家風景區によると、堤防の北側の入り口は、風の影響で砂が堆積しやすいため、車輪が砂に巻き込まれやすいので注意が必要で、南側の入り口から入ることをおススメしています。

また、この「國聖港」の付近は照明がなく、駐車場で車の窓を割られて窃盗事件などもあるそうですので、夜行くのはあまりお勧めしないとされています。ぜひ明るい時間に見に行ってくださいね。

自転車で行かれる場合は、まずは台南市の七股にある七股遊客中心(七股トラベルセンター)を目指してください。そこから県道176線を南に行き、南31線という区道に入ります。そこから七股溪という大きな川に沿って走り、途中橋を渡ってさらに七股溪に沿って西に走っていくと、北堤堤防という道につながるので、その道をずーーーっと西の端に向かって進むと到着します。

ただ、南から入るルートをおすすめされているので、北堤堤防にあたったらぐるっと回っていく方がいいかもしれません。

なかなか辺鄙な場所で、しかも周りになりもないため、途中で道を尋ねたら「あんな何もない場所に何しに行くの?」と言われた人もいるようですが、2019年に交通部が「極點漫遊(Light up TAIWAN)」と題して自転車で台湾の東西南北4つの端にある灯台を巡るイベントを打ち出したほか、昨年(2020年)は、この台湾本島最西端の灯台「國聖港灯台」および雲嘉南濱海エリアのスモールタウンサイクリング旅を盛り上げる活動をするなど観光に力を入れていて、最近では、サイクリストたちがよく訪れるようになっています。

ただ、公共の交通機関は近くを通っていませんので、自転車以外で行きたいなという場合には、台南駅などから車をチャーターするのをおススメします。ただ、「國聖港」付近は何もなく、ここに行くためだけに車をチャーターするのはもったいないので、合わせて他の観光スポットも車でぐるっと巡るのがおススメです。

この七股は台湾最大の塩田がある場所ですので合わせてぜひ行ってみてくださいね。

ひとつ端っこの観光スポットに行くと、他の端っこにも行ってみたくなりませんか?私も学生時代、日本の最北端「宗谷岬」、最東端「納沙布岬」、最南端「佐多岬」を訪れたことがあります。結局 “最西端の港”と呼ばれる場所までは行ったものの最西端の岬だけ行きそびれたのですが…。

台湾をぐるっと巡る機会があれば、サイクリングでも、バスや車を利用してでも、東西南北、端っこの灯台を制覇する!という目標の旅も面白いと思いますよ。私もまだ制覇できていないので、一つずつ訪れてみたいと思います。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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