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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送ナルワンアワー(月曜日) - 2021-07-12_「食欲が失せる…」?日本のある食材

  • 12 July, 2021
ナルワンアワー(月曜日)
日本のちらし寿司などでおなじみの“あの”食材が、台湾ではあるものにそっくりで「食欲が失せる…」と話題に。(写真:爆廢公社公開版フェイスブックページよりスクリーンショット)

最近、台湾のネット上で日本のある食材が話題となりました。

あるネットユーザーがとんかつ弁当を食べようと蓋を開けたところ、ご飯の上にかかっている“あるもの”を見て「食欲を失った…」と写真と共にネットにアップしました。

その写真を見た他のネットユーザーからも、「わぁ、食欲なくす」、「これは一体何なんだ、気持ち悪い」、「弁当を食べて20年、こんなのが入っているのを見たことない」、「この色はホントにないな」というコメントが寄せられました。

この食材、皆さんは何だと思いますか?

実は、ちらし寿司や巻きずしをはじめ、特にひな祭りから桜の時期の春先にはよく目にするあのピンク色の食材、「桜でんぶ」だったんです!

料理を華やかにしてくれる、日本人にはお馴染みの食材ですよね。

私は子供の頃、あの色も甘さも好きで、お寿司以外にも白ご飯にふりかけのようにたっぷりかけて食べたりしていましたが、この投稿者は、どうやらこの“ピンクの粉末”というのが受け入れられなかったようです。

というのも、その「桜でんぶ」が、工場や自動車修理工場などで働く人たちが油で真っ黒になった手の汚れを落とすときに使う業務用の“強力粉末石鹸”とそっくりなんだそうです。

そのためネットのコメントでも「高校の自動車工業科の時によく使っていた」とか、油汚れがよく取れることにかけて、「弁当食べ終えたら口の周りや手が油でべとべとになるだろ?だからサービスで付けてくれたんだよ」とか、「余分な脂を取り除いてくれます」とか、「副作用はゲップをしたら泡が出ます」なんてコメントも。

更には、今、台湾でも新型コロナ予防のため、手洗いの大切さを何度も呼びかけられていることから、「弁当までも手洗いを呼び掛けてきてるよ」なんて“大喜利”状態で盛り上がっていました。

たしかに、業務用の粉末石鹸とそっくりだと、ちょっと食べる気は失せてしまうかもしれませんね…。

もちろん、「桜でんぶ」のことを知っているネットユーザーも多くいて、「え…これは『桜でんぶ』だよ。食べたことない?」というコメントや、「まさか『桜でんぶ』が台湾では業務用粉末石鹸と思われてしまうとは、ウケる!」とか、「笑い死にそう!」なんてコメントもありました。

台湾には多くの日本の食材が入ってきていますし、日本食の文化も浸透していますが、私も以前、台湾で「桜でんぶ」を探していたとき、あちこち探しまわったんですが結局見つけられなかったので、「桜でんぶ」を「知らない」、「見たことない」という台湾の人も少なくないのかもしれませんね。

ちなみに、桜でんぶは鱈などの白身の魚をほぐして、調味料で味を調え、乾燥するまで炒めたものに食紅を加えて着色したものですが、実は台湾にも似たようなものがあります。

台湾のおにぎりなどによく入っている「肉鬆」と呼ばれる食材。こちらは、その名前からもわかるように、肉を乾燥するまで炒めたもので、茶色をしています。

味は、「桜でんぶ」が甘いのに対して、「肉鬆」は甘じょっぱい味。

台湾の人たちはこの「肉鬆」が大好きで、おにぎりに限らず、お粥にかけたり、卵焼きに入れたり、パンの具材として挟まっていたり…と、いたるところに登場します。台湾版の太巻きでは「桜でんぶ」に変わって「肉鬆」が入っているものがほとんどです。

ですので、台湾の人たちも“でんぶ”自体にはなじみがあるので、きっと「桜でんぶ」のことを知ってくれさえすれば、台湾の人たちの口にも合うのでは…と思うのですが、今のところ「桜でんぶ」よりも業務用粉末石鹸の方が知名度が高いのでしょうか、あの色を受け入れてもらうというハードルは高そうですね。

日本では「三色弁当」の彩として「桜でんぶ」をたっぷりかけたりしますが、もし台湾の友達に「桜でんぶ」を使った料理を出すときには、たっぷりはやめて、ほんのり彩を添える程度のものから紹介して、「桜でんぶ」の知名度を上げていった方がいいかもしれません。

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